全曲解説

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1:FISH


2:SEGMENT1


3:JOEJACKSON


4:SEGMENT2


5:LIVEVERSION


6:KARAOKE



1:FISH


ミックスをしてくださった岡村さんとわくわくしながら制作しました。
完成した音源を流しながらその音を水の中に沈めたマイクで録音したり、
本当に深海に沈んでいくような、水の中で地上の音を聞くような実験をいくつかやりました。
楽しい思い出ばかりです。




2:SEGMENT1


長時間でも短時間でも「時間の流れ」は非常に大切です。
こと音楽においての「流れ」は特別に大切だと思っています。

音楽はどのようなもの(演奏しないものすら含む)であっても「時間を扱う行為」です。
「こういう風に展開する」という順列のイメージが大事(というか意味そのもの)なのです。
演奏に数時間かかる交響曲の中での展開方法も五分のシングルの中での展開も、本質的な意味は同じです。
とある時間をどう過ごすか、です。

音楽は流れそれ自体にすでに意味があるのです。
完成しているトラックはそのトラックの中に流れがあります。
アルバム全体の中にも流れがあります。
そのトラックをどういう風に並べ、どういう空気感を作るか。
それは一曲の中で展開することとアルバム全体で行うことも同値の行為なのです。

ですので単純に「このアルバムに、FISHの次に、ジョージャクソンの前に必要だ」と感じて作りました。

「良い時間を作る(提供、提示する)ために」の他に
「その展開がなぜ必要なのか?」を考えてほしい、という願いもあります。
時間の意味を考えること。
それは(とりわけ)音楽の意味、音楽制作の意味、
「自分が生きている時間(今回の場合はFISHというアルバムを聴取する時間)をどのように捉えているか」
という聞き手自身(制作者も含みます)の時間を認識する瞬間だからです。

必要だと思って作りました。




3:JOEJACKSON


2013年4月に行った我々のレーベルTHOMASのユーストリーム放送THOMAS TELE VISIONのなかで
ボーカリストの西村ちさとさんがこの曲の話の最中に
「ファッキン社会」と言いました。
ポツリと評したこの言葉を聞いたときに僕は「ジョージャクソンの説明は完成した」と思いました。

ファッキン社会です。




4:SEGMENT2


SEGMENT1を参照ください。




5:LIVEVERSION


オルガンズメロディというライブハウスでのライブです。

若槻くんは不思議な人で(同時にまったく不思議ではないです)ライブでの演奏と
レコーディングでの演奏が全く違うという
「目的でチャンネルを変える癖」を持っています。

実際にライブに行くとすべてが分かりますが、
ライブの演奏を聴くと若槻くんはやはりライブでこそ本懐が最も現れる音楽家なのだろうという気がします。




6:KARAOKE


最近ボーカルを抜いたCDは非常にまれなので
こういうカラオケ用のトラックを入れるのはすごく良いことだと思います。
若槻くんの真似をしたり、好き勝手にいろんな脚色をして歌ってください。
「歌ってみた」で使われると良いな、と思ってます。


Vo & Gt:若槻素直
Prog:永田壮一郎
Mix:岡村陽一
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